ENJOYWORKS DESIGN
インタビュー

購入後の家をどうカスタマイズする?前編

公開日:2017/09/21
所在地: 葉山町堀内
規模: 1LDK / 89.44㎡
家族構成:夫婦 + 子ども1人

始まりは、2人のアイアン作家がつくったミニマムな内装のスケルトンハウス

葉山町でも人気の高い堀内エリアに、エンジョイワークスが手掛けた2棟のスケルトンハウスからなる「ヴィレッジ」があります。

海まで歩いて2分、葉山の中心地にも近く、JR逗子駅へのアクセスも良い恵まれたロケーションのこのヴィレッジは、スケルトンハウスの特徴である内装(インフィル)の自由度の高さをお客様に感じていただきたいとの想いから、奥のB棟はスタイリストの石井佳苗さんに空間のディレクションを、手前のA棟は、湘南エリアを拠点に活躍する2人のアイアンアーティストに室内の主要な造作をお願いし、完成後に販売を行いました。

特にA棟は、もともとこの場所でシルバーアクセサリーのお店が営まれていたことが示すように、店舗営業の可能性も十分にあります。そのため、1階は間仕切りを設けずに大空間のままとし、大胆にも床全面にモールテックス(モルタル調に仕上がる特殊左官材)を用いて、2階に住みながら1階でお店も開ける、という提案をしていました。

これがそのA棟の、竣工当時の写真です。
一般的な「建売住宅」とは、かなり違っていますよね。
ロケーションの面からも、サイズや価格の面からも、多くのお客様が興味を持ってくださり内覧されましたが、この内装に面食らう方がほとんど。「生活するイメージが湧かない」という理由で、なかなか次の展開に進みません。

そんな時、このA棟の現オーナーであるTさん一家が、エンジョイワークスにお問合せをくださいました。家の購入を検討していた当時のことを、旦那さま(Yさん)と奥さま(Mさん)はこんなふうに振り返っています。

Yさん:「もともと都内にいましたが、職場が湘南方面に変わったのを機に、鎌倉の由比ガ浜に住み移ったんです。だから最初は鎌倉の海の近くで、なんて思って探していたんですよね。ところが、鎌倉はやはり価格が高いし、これという物件に巡り会えなくて」

Mさん:「どちらかというと葉山は私の方がピンと来たんです。ちょうど子どもも生まれて、葉山だったら、より自然の近くで子育てできそうだと思いました。なんとなくですが、葉山は自由にのびのび子育てしている人が多い気がしたんです」

そこでYさんは、葉山のことをもっとよく知ろうと、エンジョイワークスが開催していた「自転車で葉山エリアと物件を巡るツアー」に参加することにしました。

このツアーはエンジョイワークス不動産営業部が不定期に開催している人気のイベント。ふだんは車で不動産をご案内することが多いですが、自転車で地域を回ることで、地元の人しか知らないような名店・名所・裏道を知ったり、エリアごとに微妙に違うコミュニティの雰囲気を感じられたり、より「”暮らす”を体感できる」と好評です。

この日のツアーでは、葉山町の海側も山側もぐるっと一通り自転車で走る中で、この堀内のスケルトンハウスA棟にも立ち寄りました。

Yさん:「ツアーの時に、堀内のこの立地とアイアンの雰囲気が良いなと思ったんですよ。翌週すぐにもう一度見に行きました(笑)」

その後も葉山のさまざまな土地や建物を営業と共に見に行った結果、やっぱりこの家がいい、と購入を決めました。



さて、スケルトンハウスは購入して終わりではありません。むしろ始まりです。

アイアン作家たちによるクールな造作や、生活感のないスタイリッシュな魅力はできるだけそのままにしながら、実際に親子3人が快適に暮らしていけるように、Tさん一家はこの家を使いやすくカスタマイズしていくことにしました。

この家がまだ販売中だった頃に、弊社の設計士が、この家で店舗を営業するとしたらどんなカスタマイズができるか、というイラスト(下の写真)を添えてご提案していたのですが、YさんもMさんもそのイメージが好きだったそうです。

Yさん:「実際に店舗をやるつもりは全くなかったですけど、あの感じは良いなと思ったんです」

Tさん一家と弊社設計士が、購入後の家で打ち合わせをしている様子です。
1階の中央に間仕切り壁を設け、その奥は寝室に。手前側はショップっぽい雰囲気を残して、わざとカウンターなども造作しようとの計画。
実際に施工する位置にマスキングテープを貼って、みんなで体感しながら打ち合わせを進めていきました。

そして、完成したのが下の写真にある空間です!

本当のショップみたいでしょ?
ここはなんとTさんご一家の「クローゼット」。

「ここに収まるだけの物しか持たないようにしよう」

というのがTさん一家の新しいルール。
玄関に近い場所で身支度ができる、帰宅した時もさっと着替えられるというのが実利的でもありますね。1階の奥にはバスルームや洗濯機置場もあるので、生活動線としても優れています。

さて2階はどんなふうになったでしょうか?
後編へ続きます!

<続く>






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