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建築業界の専門用語を知ろう!
公開日:2025/02/19
どの業界にも、その分野特有の専門用語があるものです。建築業界も例外ではなく、設計事務所では日々多くの専門用語が飛び交っています。今回は、建築に関わる代表的な言葉をいくつかご紹介します。
「納まり」
建築における「納まり」とは、仕上げ材や取り付けるものの配置や構成を整え、使い勝手の良さや見栄えを考慮することを指します。設計事務所では、この「納まり」を考えることに多くの時間を費やします。
例えば、壁や天井の継ぎ目を目立たなくする工夫をすれば、空間がすっきりと洗練された印象になります。一方で、あえて装飾を施すことで豪華な雰囲気を演出することもできます。細部の納まりを調整することで、建築の雰囲気や完成度が大きく変わるのです。
「○○mm(ミリ)」と「○○尺・寸」
建築の現場では、図面の寸法をミリメートル(mm)で記載し、大工さんとのやり取りでも頻繁に使用します。しかし、一般の方には馴染みが薄いため、打ち合わせでは「1365mm」なら「136センチ」や「1.36メートル」と言い換える様にしています。
また、木造建築では今でも「尺貫法」(尺・寸などの単位)が使われることがあり、伝統的な建築の現場では欠かせない単位となっています。私の使っているメジャーも、尺目盛りとメートル目盛りの両方が書かれています。
「斫る(はつる)」
私が設計事務所で働き出した時、先輩がこの言葉を使っていて、???となった思い出があります。
「斫る」とは、コンクリートや石材などを削る作業のことを指します。必要に応じて行われる作業ですが、やり直しの工事などで発生することもあり、できれば避けたい場面も多い言葉です。
専門用語をわかりやすく伝える大切さ
建築の世界は非常に専門的な分野ですが、私たちの仕事では、専門知識をわかりやすく説明し、お客様にも理解していただくことが重要だと考えています。専門用語を噛み砕いて伝えることで、よりスムーズなコミュニケーションを図り、理想の建築を実現するお手伝いができればと思います。