ヴィンテージ×ウッドでつくり込む平屋
所在地: 横須賀市芦名
規模: 1LDK
夫婦+愛犬2頭
竣工年月日:2017年10月
設計期間:3ヶ月
施工期間:4ヶ月
東京で飲食店を営むI夫妻が描いたのは、大好きなライフスタイルであるアメリカンな家。横須賀の海にも近い420坪の広大な敷地に建つ、ほどよいサイズの築18年の平屋に、ヴィンテージ、アンティーク、ウッドを軸とした妥協のないリノベーションを施しました。施主自ら建具、フローリング、タイル、石、照明、取っ手、蝶番や鋲に至るまでとことんこだわって選び抜いた素材だけで出来上がった空間は、好きな世界観に包まれて自分らしい時間を生きる幸せを感じさせてくれます。屋外にはリビングや寝室からつながる広々としたデッキを設置。周囲は360°ゆとりがあり開放感も日当たりも抜群です。まだメジャーではないエリアだからこそ実現できる家があることを、I邸は教えてくれます。[ 設計デザイン:エンジョイワークス、写真:
東涌写真事務所 ]
玄関ドアや室内の建具は、施主自らGALLAPで選りすぐったヴィンテージ品。家の顔や表情を決めるドアはインパクトの大きいパーツだけに、こだわる価値がある。 アメリカンな雰囲気をいっそう高める上げ下げ式の窓や、デッキに向かって開く掃き出し窓は輸入サッシの「アンダーセン」を使用。サッシの室内側の部分は木製、屋外側は樹脂製で、機能性とデザイン性を兼ね備えている。
天井は一度抜いてから、高さを上げて張り直している。もともとの建物の構造柱や梁、廻り縁などを目立たせる形で残し、空間に「木の素材感」を多く取り入れた。
南からの日差しが注ぐ明るいキッチンは約6帖と広々。リビングを見渡しながら料理できる配置で、シンクの向かいにはカウンターがある。ウォームグレイのタイルを用いたカウンタートップに、ラフな風合いの木の扉、アイアンの取っ手や蝶番がマッチし、上品でありながらカントリーテイストを感じさせるナチュラルな雰囲気に仕上がっている。
ベッドルームからも屋外デッキに出られる大きな開口部があり、広大な庭の緑を見ながら目覚めることができる。それと対になる位置に木製扉のクローゼットを設けた。
洗面台の下にはヴィンテージのタイルを使用。モノトーンのすっきりとした空間の中でアクセントになっている。バスルームは白いタイルとグレイの目地でシンプルに。壁のニッチと上げ下げ式の窓があるだけで、一気に海外のバスルームのような雰囲気になる。