Hostel YUIGAHAMA + SOBA BAR
所在地: 鎌倉市由比ガ浜
規模: ---
宿泊施設・飲食店
竣工年月日:2016年7月
設計期間:2ヶ月
施工期間:2ヶ月
かつて人力車の倉庫として使われていた「蔵」のような外観を持つ古い建物を、飲食店併設の宿泊施設としてリノベーションしました。1階には2段ベッドのドミトリーと地元で人気の蕎麦屋の2号店が、2階には個室があり、共用のシャワールームや洗濯機置場も設置、長期滞在も想定した造りとなっています。「Mixture(混ざり合うことから生まれる予期せぬワクワク感)」をコンセプトに、湘南エリアで活躍するクリエイターたちが結集し、各々の特性を生かしたコラボレーションによって建物を完成させました。また、1階の蕎麦屋「ふくや」では地元住民と海外からのゲストを含む旅人たちが交流し、ガイドブックにはないローカルな旅の情報を得られる場となっています。[ 総合プロデュース・設計:エンジョイワークス、空間ディレクション:
石井佳苗、施工デザイン:
CALLAC、アート・ロゴデザイン:
田中健太郎、植栽・外構:
hondaGREEN、写真:Koji Fukuzaki ]
エントランスにある帳場は、施工デザインを担当したCALLACのオリジナル造作。木材を1本1本積み重ねて接着し、表情豊かな仕上がりとなった。背面の壁にかかったドアノブのついたキーボックスは、絵の具のパレットをリメイク。味わいのあるライトや家具などはスタイリスト石井佳苗さんがセレクト。
1階の蕎麦屋「ふくや」のテーブル席とカウンター席。テーブルは葉山の古材店「桜花園」で求めた建具とアイアンの脚を組み合わせたもの。床およびカウンターは、モルタル下地で使われるカチオンを塗り重ね、ブリキ型枠パネルをアクセントに。ハイスツールはスタッフみんなで既製品にエイジング加工を施した。
1階のドミトリーには、変形している部屋の形に沿うように2段ベッド8床をオリジナルに造作。各スペースにはコンセントと読書灯を完備している。
2階のホールに設けた談話スペースはあえて日本式に床に座る形をとり、収容人数の幅を持たせつつ、寛いだり、ゲスト同士が互いに話をしたりしやすい雰囲気にしている。床は既存のフローリングを何度もサンディングし風合いを出した。
2階にはツイン、ダブル合わせて5つの個室があり、ベッドのヘッドボードには、逗子の画家 田中健太郎さんが世界各地で手に入れた小物や切符、絵本などを使って創作した一つ一つ異なるコラージュが施されている。