ENJOYWORKS DESIGN

クリエイターたちの家

所在地: 葉山町下山口
規模: 4FLDK / 27坪
家族構成:夫婦
「スケルトンハウスを内覧したい」という一本の電話からKBご夫妻とのプロジェクトは始まりました。普通の建売でもなく、建築家に頼むのとも違う、自分たちの暮らしのイメージを、自ら間取り図を描いたり設備や仕上げを考えたりしながら主体的に作り上げていけるのがスケルトンハウスの魅力。共にプロのクリエイターであるKB夫妻は、1階の床の全面をモルタル風に仕上げ、そこから一続きに立ち上がるキッチンを造作、片隅にはヴィラの東屋のような小上がりを設けました。直角が連なる精緻な階段を上った2階の各室は全て違う色で塗装し、屋上には海を見渡す広いバルコニー。豊かな緑と川のせせらぎに包まれ、それは二人の「作品」と称するに値する、美を極めた家が出来上がりました。[ 2016年7月竣工、写真:東涌写真事務所 ] *メイキングブログを見る
1階の床はモールテックスという特殊な左官材で全面モルタル風に仕上げた。その床と一体化するようにキッチンカウンターにもモールテックスを用いた。この新しい左官材は、木材等による造作の表面に厚さわずか3mm程度塗るだけでモルタルに近い風合いを表現し、従来のモルタルでは施工が難しい場面にも使用可能だ。耐水性・耐油性に優れ、ひび割れもしにくい。カウンターの形状や水栓、レンジフードなども「直線的」な意匠にこだわり、結果、非常にミニマルで洗練されたキッチンに仕上がった。大きな開口部から取り込まれる緑やデッキと一体化し、室内でありながら屋外のような開放感を感じられる。
1階の玄関側には、リゾートヴィラの東屋のような小上がりを設けた。サイズを合わせてオーダーメイドした黒のマット、屋外の緑を切り取る低い窓がこの一画にもたらす禅的な印象に、天井のシャンデリアがラグジュアリーな華やかさを添えている所が新しい。6つのBOXは収納を兼ねている。
直角が寸分の狂いなく連なり、途中から踏み板と蹴上だけになって螺旋状に2階へと続く階段。玄関から見上げた時の美しさまで計算され、施主の美意識がよく表れている。階段下には収納を設置。玄関は外のポーチから続けて乱形石を敷き詰めた。この家全体を貫く直線的なテーマの中に、不定形の石を入れることでアクセントとしつつ、バランスをとっている。
2階には旦那さまの書斎と、奥さまのワークルームがあり、それぞれが自分で内装を考えた。旦那さまの書斎はネイビーの珪藻土の壁に、ホワイトオイルを塗った足場板を合わせ、葉山の海辺を思わせるリラックスしたラフさと都会的な洗練が相まった空間に仕上がった。
奥さまのワークルームは葉山の太陽を想起させる明るいマスタードイエローの塗装と一部木張りの壁に、サイザル麻の床。異なる素材を組み合わせた表情豊かな室内には、ミッドセンチュリーテイストの木や革を使った家具、グリーンなどが映えそうだ。
2階の奥に設けた主寝室は、壁を仄かなパープルで塗装、フローリングは無垢材を用いて、優しく柔らかに仕上げた。照明に黒を入れることで空間が引き締まって見える。奥さまが心置きなくメイクアップを楽しめるようにと広めに作った洗面所には、細々としたメイク用品をしまえる鏡の裏側に、緑と自然光をたっぷりと取り込むような窓が設けられている。
写真協力:写真家 東涌宏和
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