茅木山の家
所在地: 葉山町下山口
規模: 2LDK / 30坪
家族構成:夫婦+子ども1人
自然をめいっぱい感じる住まい方、 昔からの懐かしい風景に溶け込み、コミュニティに根付いたゆったりとしたローカルな暮らしを実現するために、エンジョイワークスはヴィレッジスタイルを提案しています。この茅木山の家はヴィレッジの第1弾。2棟構成ですが、塀や壁のないオープンな境界やWin-Winの土地の区割り、建物の配棟を計画し、環境共生型の住まいづくりを実現。植栽や外構にもこだわりました。隣家の敷地の樹木や庭は借景として取り込まれ、より豊かな景色を作り出してくれます。また、エンジョイワークスが手がけたA棟ではローカルのアーティストとインフィルをつくりあげ、スケルトンハウスの可能性を表現しました。[ 2014年11月竣工 ]
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ポーチ、玄関、土間、バスルームにはすべて天然石を敷き詰めました。玄関の扉を開けると視線かが自然とまっすぐに流れる。この縦のラインをさまたげないように、階段はスタイリッシュなアイアンを採用。踏み板も薄くし正面からだけでなく、玄関側、背面からの見えにも配慮したデザイン。踏み板は洗面カウンターやキッチンと同じ「ピスタチオ」カラー統一。スッと、それでいて存在感があって。本来、無骨な印象の鉄と石をミックスすることで新しい世界観をつくり出しました。土間は汚れても水で流せばいいだけなので、メンテナンスが楽なのも魅力です。
1階の床材は足場板を採用。塗装は19世紀にヨーロッパで使われていた石灰を復元した、現代版石灰を塗り、サンドペーパーで木目の表情を出し(足場板特有のトゲトゲも除去!)、最後はクリアを塗って仕上げました。ナイスなエイジング加工がポイントです。
2階の床材には使い込むほどに味わいが深まるオーク材を採用。古くから家具やウィスキーの樽として使われるように、堅く上品でいて耐久性にすぐれている ので、長く使用する床や家具には最適の素材です。バルコニーからは、江ノ島&富士 山と葉山の山並みビューを存分に楽しんで。リビングからの切り取られた景色も絵になります。
シンクとコンロを仕入れれば、キッチンはつくれる。天板にはアルミを採用。角の折り目に注目。可愛く仕上げました。コンロ下は可動棚なので、好きな高さに調整できます。コンロ側の壁には下地が入っているので、タイル貼りも可能です。
外壁と約2m幅のウッドテラスには無垢材のレッドシダーを採用。時を経るごとにシルバー色に。経年変化も楽しめるタフな材質。香りもいいんです。Landscape&植栽 byYARD