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絶景の家

所在地: 葉山町上山口
規模: 0LDK / 24坪
家族構成:夫婦
谷から吹き抜ける風の通り道、一面に広がる緑のパノラマを見渡す高台に建つW邸。記念すべき「スケルトンハウス第1棟目」であるこの家は、「自分たち自身でクリエイトする家」というスケルトンハウスのコンセプトに共感いただいた若いご夫婦と一緒に作り上げたものです。24坪のコンパクトなサイズながら、ミニマムな設備と間仕切り無しの大胆な空間使い、緑に向かって大きく放たれた開口部によって、自然環境と一体化した伸びやかな住まいとなりました。子どもが生まれたら部屋を作ったり、今はあえてそのままの野趣を楽しんでいるという庭も未来の楽しみ。「この先もクリエイトし続けられる永遠に未完成の家に住んでいる、というのが僕らが一番気に入っている所」とW夫妻。
[ 2014年5月竣工、写真:東涌写真事務所 ] *メイキングブログを見る
建築後しだいにトーンが変わってきたレッドシダーの外壁は、さらに時を経てシルバーグレイへとエイジングする。玄関ドアのある壁面にはあえて窓を設けず、木の外壁の表情を存分に味わえるようにした。風が吹くたびに揺れる木漏れ日が映り込む。海遊びやサッカーで着いた砂、愛犬の足を洗い流す外シャワーも備える。南向きの長手いっぱいに設けた縁側デッキは日当たりも眺望も格別。
玄関ドアを開けると広い土間。そのまま正面ドアの向こうが浴室となっており、汚れを気にせず直行できる。ラグを敷いて部屋の中とも外ともつかない大らかなゾーンとしてこの土間を使用している。階段の登り口の壁面高めに設置したTVは、スポーツ・バーを意識して。旦那さまの大好きなサッカーを仲間と一緒に観戦するためだ。水回りを備え、キッチンからダイニング、リビングへと一続きになった1階は、食事や家事、おもてなしなど日常のほとんどの用をこなす「動」の空間。
1階の奥にオリジナルで造作したキッチンは、長身のお二人が作業しやすいようにと高さ95cm。IHコンロは少し下げて、鍋類を置いた時にちょうど良い高さになるようにした。壁のステンレスの棚は家のお引き渡し後にW氏自ら取り付けたもの。「生活しながら必要な所に必要なものを足していけばいいと思ったので、初めはごくシンプルな設計にしてもらったんです。無いなら無いで順応できますしね、人間ですから」作業台の余白には食器類を「ただ置いただけの収納」。
2階に上がると、間仕切りも柱もない大空間が広がる。ベッドのあるエリアは寝室というより「寝場所」と呼ぶべきか。パレットの上にマットを置いたシンプルなベッド周りには物を置かずすっきりと整え、動きの多い1階とは対照に「静」の空間となっている。朝、目覚めると大きな窓から緑の絶景が見える。「今だに、ここはどこだっけ?と思うことがあります。自分の家なのに(笑)」と旦那さま。
収納は設けていないが、2階の奥には二人の衣類や靴、小物などを、アパレル出身の奥さまがショップのディスプレイのように見せながら仕舞っている。「買う時に本当に気に入ったものしか選ばないので、出していても気にならない」というこのポリシーを見習いたい。天井高2.7mの空間とセンスの良い陳列が、日常でありながら非日常性を孕んで、海外の部屋のような雰囲気を醸し出す。

写真協力:写真家 東涌宏和
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