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木と旅を愛する人の家

所在地: 鎌倉市雪ノ下
規模: 2LDK / 30坪
家族構成:夫婦+子ども1人
鎌倉から北鎌倉へと抜ける切通しの近く、古道の風情を今なお残す界隈に建つK邸。鎌倉の聖域とも言われるこの辺りの山々の厳かな霊験漂う緑の中に、レッドシダーの外壁が映えます。日頃から世界中を旅しているKさんが、日本での安らぎの場所としてつくったこの家は、山々の内部に包まれているかのように、多種多様な木の表情を愉しむことができます。天窓から自然光がふんだんに降り注ぐ2階LDKには、アートのような木目が特徴的なフレンチパインの無垢材を床に、重厚感のあるレッドサペリを壁面に。1階の和室や寝室に設けたクルミの大きな引戸。ヘリンボーンで仕上げた廊下の細密な美しさ。この家では木が単なる「材」以上の領域にまで達しているのを感じることができます。[ 2015年11月竣工、写真:東涌写真事務所 ]
引戸の玄関扉を開けると目に飛び込む、正面の窓の向こうのヤマモミジ。四季に応じて緑から赤へと色を変えるこの木が、家の中にも山の息吹をもたらす。土間から続くヘリンボーンで仕上げた廊下は、木の多彩なトーンや模様が入り混じり、寄木細工の工芸品のようだ。白い壁や大きな引戸の木の面とのコントラストも美しい。
1階の寝室はオークの無垢材を敷き、蜜蝋ワックスをKさんが自ら施工した。階段下の斜めのスペースと、そこに配置した窓からの光によって、お籠り感のある落ち着いた空間に。左奥には建具なしのウォークインクローゼットを設けた。
1階のもう一部屋は琉球畳を敷いた和室。庭に面した方に大きな開口部と濡縁を備え、存分に風情を感じられるゲストルームとなっている。北側に小さく開けた縦長の窓は、緑の掛け軸のようだ。寝室と対になったフルハイトの大きな引戸は、扉と言うより壁の趣。開け放すと廊下を挟んで和室から寝室まで一続きの空間に感じられ、日本の住宅にありがちな小部屋に区切られた閉塞感をかき消してしまう。
2階のLDKは、キッチンのある奥側の北(写真右手)からバルコニーのある南(写真左手)に向かって、小さく高い位置に開けられた窓が、大きく低い位置に開けられた窓へと次第に変化していく。これによって仕切りのない大空間に光のグラデーションが生まれている。書斎スペースにも落ち着きのあるレッドサペリの壁を設置し、デスク部分はタモ材で造作した。
キッチンはⅡ型で、オールステンレスのキッチンの硬質さや金属的な光沢が、木をふんだんに使用した空間に異素材として存在感を持つことで、全体をぐっと引き締めている。また、奥の壁面に沿うように、Kさんがご友人のデザイナーに依頼し、タモ材のバックカウンターを制作した。
写真協力:写真家 東涌宏和
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