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2人のアイアン作家がつくる家

所在地: 葉山町堀内
規模: 1LDK / 27坪
家族構成:-
葉山の海まで徒歩2分、R207からも近いこの地には、かつてシルバーアクセサリーの小さなお店がありました。ここに暮らし享受する幸せを、お店という形で人と分かち合う、そんなスタイルが似合う場所です。この家は店舗兼用住宅としても使えるよう設計し、インフィルの主要な造作は湘南の2人のアイアン作家が共同制作しました。扱う素材は同じ鉄でも出自やアプローチは全く異なる2人。しかし共に一つの家を完成させていく過程で、いつしか互いの良さを引き出し合う関係が生まれていました。彼らが阿吽の呼吸で作り上げた、元の鉄から多様に変化を遂げた造作が、この家のシンボリックなアクセントになっています。鉄と住居の新たな可能性を感じられる仕上がりとなりました。[ 2016年2月竣工、写真:東涌写真事務所 ] *メイキングブログを見る
建物前面を広く取り、枕木と深い色合いの砕石を敷き詰めた。ここは駐車スペースとしてはもちろんのこと、例えば1階を店舗とした場合には、バルコニーからタープ(天幕)を張るなどしてテラス席を設けることもできる。玄関の前には6月に赤い実をつけるジューンベリーの木を植えた。南に向いた大きな開口部からは、太陽の光がふんだんに差し込む。[ 外構デザイン・施工:YARD ]
1階の床は、店舗使用の可能性も鑑み、全面をモルタル風の左官材「モールテックス」で土間として仕上げた。床や壁にたった3mmほどの厚さに塗るだけでモルタルのような風合いになり、防水性に優れひび割れしにくい。壁はわずかにグレイがかった白で塗装。鉄製の重厚な階段が、壁と土間の柔らかなトーンの中に調和しながらも存在感を放っている。[ 金物制作・施工:橋本大輔/WERKSTATT-WAL、堀場央(ほりばあきら) ]
海の帰りにそのまま直行できる1階奥のパウダールームと浴室も、モールテックスで仕上げた。扉のないセミクローズの浴室は、鉄の格子窓と相まって、海外のバスルームのような洗練を感じさせる。シャワーは雨のように柔らかく降り注ぐタイプを設置した。洗面台はシンプルな実験用シンクを、オリジナルの鉄のアームで支えている。[ 金物制作・施工:橋本大輔/WERKSTATT-WAL、堀場央(ほりばあきら) ]
2階は柱も壁もない大空間が広がる。もちろんライフスタイルに合わせて間仕切りを設けることも可能だ。階段の手摺はエキスパンドメタルを加工し、工場のフェンスのような雰囲気に。ダイニングスペースの壁には、鉄の板を木槌で叩いて整形したランプシェードを鉄管のアームから吊るしている。床材は細めのオークを用いた。[ 金物制作・施工:橋本大輔/WERKSTATT-WAL、堀場央(ほりばあきら) ]
1階のパウダールーム・浴室と、玄関側の空間を仕切る滑車付きの鉄の引き戸には、鉄線入りのガラスを嵌め、よりインダストリアルな印象に。ドアの引き手は鉄の六角柱を高温に熱して捻り整形したもの。また、オリジナルのキッチンユニットは鉄パイプを加工して制作。ダボ穴によって棚や引き出しの位置を変更できる他、ユニットを増やして拡張することもできる。天板はモールテックスの白で仕上げた。空間の間仕切りにもなる棚は、同じく鉄パイプと足場板で制作、互いを引き立て合う王道の組み合わせだ。[ 金物制作・施工:橋本大輔/WERKSTATT-WAL、堀場央(ほりばあきら) ]
写真協力:写真家 東涌宏和
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