暮らしを自由に育てていく、余白いっぱいのリノベーション
公開日:2025/01/22
「リノベーション」と聞くと、古屋が新築のように生まれ変わる大規模な工事を想像する方も多いかもしれません。
でも、今回ご紹介する家はちょっと違います。
住む人自身が暮らしをつくっていくための「余白」を残す。自由にカスタマイズできる家。
そんなコンセプトのもと生まれ変わる、リノベーション物件です。
自然と利便性が調和するロケーション
この家があるのは、天竜浜名湖鉄道「桜木駅」から徒歩14分、小高い丘の中腹。
大きなスーパーや雑貨店がある住宅地からほんのちょっと、丘に登ったところです。
家のすぐ裏には神社とお寺があり、家の脇道からぐるっと周回できる、お散歩小道になっています。
神社の見晴らし台からの景色は、とっても気持ちがいい~!
平屋あり、作業小屋あり、畑あり。
物件の母屋は築50年の平屋建て。2階建ての作業小屋付き。
さらには作業小屋の隣の敷地は、農業をやりたければもれなく手に入る、膨大な畑があります。
地元の不動産屋さんである不動産ミックの馬渕さんから、
「掛川市は新興住宅地がどんどん増えているが、空き家もたくさんある。
リノベーションを通して古家の可能性が伝えられたら、もっと空き家の利活用ができるかもしれない」
という相談から始まった今回のプロジェクト。
実は再販予定の面白い物件があると聞いて、訪ねたのがこの家です。
なんだここ、可能性しかない。なんでも出来そう。
限りなくシンプルに、自由を残してリノベーションをする
最初の印象にあった「自由度の高さとワクワク感」。
それを母屋のリノベーションしたにも取り入れたいと思い、間仕切りやドアを極限まで減らして広々とした空間を作ることにしました。
最小限だけど、ちゃんと暮らせる家。
あるものを撤去するのは大変ですが、何もなければ、そこから作っていけます。
シンプルなまま、大きなワンルームのように暮らしても良いし、部屋を作ってもいい。
どう暮らしたいかを創造して、自由にカスタマイズできるという事は、
住む人が自分のペースで暮らしを整え、ライフスタイルを育てていける、という事だと考えています。
解体して気づく、平屋のおおらかさ
先日解体を終えて、現在は下地の工事中。
壁や天井がなくなった平屋の中は、元々の間取りがどうだったか少し思い出せないくらいリセットされています。
この状態の現場を見ると、元の間取りの状態では想像しにくかったリノベーションのイメージも
「そういう事だったのか」と感じることが出来るようになってきました。
そして、思っていた以上に屋根裏が高く、隠されていた部分がこんなにもあったのか、と少し驚きました。
イメージより遥かに、大らかで広々したリノベーションになりそうです。
リノベーション工事は春ごろに完了予定。
ご案内できる準備も整い、販売も始まっています。
楽しんでもらえる方にこの家を引き継いでもらえたら良いなと、思っています。