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風光明媚な庭園に佇む、築100年の古民家|その1
公開日:2024/10/12
浄明寺に佇む築100年の古民家、鎌倉関邸。
古民家の修復のためのリノベーション工事をお手伝いさせていただき、2024年10月、宿泊施設+レンタルスペースとしてオープンを迎えました。
浄明寺の魅力に触れられる、地域に根差した場となるように、EWが運営を行っています。
今回は、関邸の最大の魅力であるお庭について少し、設計担当中に感じたことをお話したいと思います。
長い、長い坂道を上っていく
浄明寺の住宅街エリアを歩いていくと、ふと脇に、異世界に続くような坂道があります。
ここが、関邸の入り口。山道へ続くような長い坂道が見えます。
木々に囲まれながら石段になっている小路を上っていくと、段々、「この先になにがあるんだろう?」と、期待している自分が居て、心が高鳴るのが分かります。
長い年月が、お庭の世界をつくりだしている
ゆっくり、ゆっくりアプローチの坂道を上がっていくと、その先には、まるで異世界にタイムリープしたような緑豊かな自然に囲まれたお庭にたどり着きます。長い年月を経て育ったであろう苔、経年変化している灯篭や敷石、立派な老木…すべてが美しく、初めて訪問したときは、息をのんでしまいました。
庭は回遊し、眺めるもの
とにかく壮大なお庭が広がっていて、公園のよう。敷石を歩いていくと、灯篭や蹲にぽつぽつと出会い、低く眺める低木と、桜や梅、柿や夏みかんなどの四季を感じる木々が、意味のある場所に植わっているのが分かります。
移動することで変化していく景色、「シークエンス」とはこういう事かと、感じました。
家の中からも、各部屋の過ごし方に合わせて、奥行きのある景色を創り出しています。
部屋から窓を眺めると、「はぁ…なんて居心地が良いんだ」と静かな気持ちでぼーっとできる、贅沢な時間を過ごすことが出来ます。
一回、みなさんにもこの体験を感じてほしいなと思います。
関邸、気になる方は是非あそびにいらしてくださいね。
鎌倉関邸のinstagramはこちらから
@kamakura_sekitei