【イベントレポート】西軽井沢「子育て移住」実践者トークイベント@東京を開催しました!
広い敷地をシェアしてお隣さんとの暮らしを楽しむコミュニティ型分譲「ENJOY VILLAGE」。日本各地で現在展開中の16ヶ所の中でも、東京からの移住を考えている方に特におすすめなのが、長野県佐久市・御代田町の2つのヴィレッジです。2025年5月23日、東京にて、御代田町に移住を果たしたパパお二人をゲストに迎え、このエリアの暮らしや教育、仕事やコミュニティの実態についてお話を伺うイベントを開催しました。子育て中の参加者から前のめりの質問も飛び交ったその様子をレポートします!
*会場:川辺直哉建築設計事務所(浅草橋)
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【目次】
前編
・ゲストプロフィール
・移住者急増には理由がある。西軽井沢の魅力とは?
・保育園入園の困難さと、子育て環境の見直しがきっかけ
・理想の暮らしを都内で求めたら6億円?! 家族の未来のために移住
後編
・浅間山の麓でたっぷり遊んでじっくり育つ子どもたち
・保護者も一緒に学びの場をつくっていく姿勢
・利用者みんなで共創するコミュニティ。新しい「コモンズ」
・移住後は子どもの成長に合わせて柔軟に働き方をチューニング
・現地に行こう!6/1、6/14に御代田・佐久で体感イベント開催
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【ゲストプロフィール】
うまたつ(Okita Tatsuya)さん/写真左
1986年東京生まれ。2児の父(小2、年少)。第1子誕生を機に2018年に渋谷区から御代田町に子育て移住。軽井沢風越学園の保護者。移住後も(株)リクルートの事業開発職として新幹線通勤とリモートワークで働きながら、御代田でもはたらくが広がる研究所「Gokalab」の立ち上げなどを行う。この春、会社員を卒業してサバティカルタイムを取得中。趣味は地方サ旅。サウナを通じて人々をととのいの向こう側に届けることが喜び。
ぶる(Kaoru Furuyama)さん/写真右
1988年東京生まれ。2児の父。東京の保育事情に疑問を持ったことがきっかけで、人生で得たいものを見つめ直し、2023年に世田谷区から御代田町に子育て移住。森のようちえんぴっぴの保護者。移住後も伊藤忠商事株式会社の人事、そして異動後は営業として週3は本社勤務、週2はリモートワークという働き方を同社で初めて実践。自分が料理したもので周りを笑顔にすることが何よりの幸せ。「ぴっぴ」、「Gokalab」、「みよたのひろば」の3つのコミュニティに加えて、地元の人とも”食”を通じて交流の場を広げている。御代田ではもっぱら塊肉を焼いているか、タコスを作っているか、薪を割っているか、大声で笑っていることが多い。
浅間山は西軽井沢のシンボル的存在。写真提供/うまたつさん
移住者急増には理由がある。西軽井沢の魅力とは?
長野県佐久市・御代田町は、リゾートや別荘地としても名高い軽井沢の隣に位置し、「西軽井沢エリア」とも呼ばれます。近年、ユニークな特色のある学校の新設も相次ぎ、都内からの子育て移住が急増中。その理由となっている西軽井沢の特徴を、イベント冒頭に司会の荘司より『魅力10選』としてご紹介しました。
『御代田・佐久エリアの魅力10選』
1. 自然と都市機能の“いいとこ取り”!
御代田町は浅間山の麓で自然豊か。佐久市は大型商業施設や医療機関も揃っており、どちらも「田舎すぎない」バランスの良さが魅力。
2. 気候が爽やか
標高約700〜900m辺りにまちがあり、夏は涼しく湿気が少なく、山からの風が気持ちいい環境。日本有数の晴天率でも知られる。
3. 新幹線で約1時間の“東京通勤圏”
北陸長野新幹線で東京〜佐久平は1時間10分程度。週1、2回の出社や都内の仕事も無理なく両立できる、「転職なき移住」が可能な距離感。
4. 地価が安く“庭付き一戸建て”が叶う
東京23区では手の届かない広さの家や土地が、手頃な価格で購入または賃貸可能。家族やペットとのびのび暮らせる空間的余裕のある環境。
5. 子育て家族に優しく、教育の選択肢が豊富
自然体験や地域ぐるみの子育て支援が充実。軽井沢風越学園や大日向小学校をはじめとする人気の学校が多数通学圏内。
6. 食が豊か!地元野菜や直売所が充実
御代田・佐久は農業地帯でもあり、新鮮な野菜や果物、お米など地元産の食材が安く手に入りやすい。農ある暮らしをゆるく取り入れたい人にも人気。
7. ワーケーションや二拠点生活にも最適
別荘地軽井沢が隣接しているので非日常感も楽しめる。週末だけの西軽井沢暮らしや二地域居住のスタートにも好適。
8. 自分らしい“働き方・暮らし方”を実現できる
テレワークや自宅での小商い、複業など、柔軟な働き方を実践しやすく、移住者同士のネットワークも拡大中。
9. 医療体勢が充実
佐久市には全国的にも評価の高い「佐久医療センター」等、複数の総合病院やクリニックが充実。シニアの「医療移住」先としても注目されている。
10. 地域との距離感がちょうどいい
御代田は昔から移住者が多く、人口の半数以上が元は“よそ者”なので疎外感が少ない。佐久は適度な都市機能があり干渉されすぎない。自分のペースで地域と関わることができる。
中でも都心と比較すると、住まいの価格に対して得られる広さや環境の良さは圧倒的。近年、東京都内は地価高騰のため、年収1000万円世帯でも23区内に新築の家を持つことは現実的に不可能になってきています。ゲストのお二人もお子さんの誕生をきっかけに、こうした過酷な都心での暮らしへの疑問から御代田町への移住を決断しました。
保育園入園の困難さと、子育て環境の見直しがきっかけ
うまたつさんは2018年、長女の誕生を機に渋谷区から御代田町へ移住しました。奥さんの妊娠が分かった時点で役所に行ったところ、「保育園はいっぱいで入れないので、仕事は辞めるか休職するか考えてください」と言われて衝撃的だったそうです。近所のマンションを見に行くと、60平米ほどの新築マンションが1億近く(それでも当時は今よりかなり安かった)。改めて、真剣に子育て環境を考え始めました。
そんな時、軽井沢なら都内に通勤可能だという話を聞き、たまたま軽井沢へ移住して子育てしている友人の家に遊びに行って、想像以上の素晴らしい環境に感動。また、都心に比べれば家を相当リーズナブルな価格で買えると知り、早々と移住してしまいました。
理想の暮らしを都内で求めたら6億円?! 家族の未来のために移住
一方、ぶるさんは海外駐在を終えて2021年に帰国し、世田谷区のマンションに住み始めたものの、外遊びの少ない保育園の方針との不一致をきっかけに、親子にとっての理想の暮らしを考え直すことになったそうです。友人を家に招いての食事や、子どもたちが体を動かせる広い空間といった、自分たちが実現したい暮らしの条件を不動産情報サイトに入力し、出てきた都内の家の価格は「6億円」。
これは実現不可能だと悟ったぶるさんは、第二子を妊娠中だった奥さんとも話し合い、御代田町にある「森のようちえんぴっぴ」に子どもを通わせられると決まった時点で移住の準備を本格化。思い描いた家族の将来像を叶えるべく、2023年に御代田町へ移住しました。
うまたつさんは渋谷区から、ぶるさんは世田谷区からの御代田移住ですが、お二人とも「佐久に行けばイオンやユニクロなどがあり日常的な物は揃うし、車があれば生活の不便は感じない。東京で求めていたものはだいたい手に入る」と口を揃えます。それよりも、西軽井沢でしか得られない暮らしのクォリティに大きな喜びを感じている様子。
「自然が近く、四季の移ろいが深い。子育てに寛容な社会」とうまたつさん。自分の家の庭で他人の子どもが遊び回るのを許してくれるお隣さんや、ラーメン屋さんにすらファミリー向けの座敷席があるこのエリアの空間のゆとりと、それに伴う人々の心の余裕に、子育てのしやすさを実感しているそうです。
(後編へ続く)